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実店舗型のアパレル不振に関して

 ここ数年実店舗型のアパレル企業が苦戦しているようだ。例えばユニクロファーストリテイリング)も2016年に大幅減益の決算を出しているし、ライトオンの不振もYahooニュースで報道された。優良企業のユナイテッドアローズも伸び悩みを見せている。
 ユニクロに関してはV字回復の計画だが、事業スタイルが違うため一概に比較できないとはいえ、増収増益企業が少ないのがここ2,3年の傾向のようだ。


 このニュースと絡めて、先日実家近くのつくば駅前の西武百貨店が閉店となった。柏駅前のそごうも既に閉店している。西武の事業方針もあるとは言え、駅前大型百貨店の不振ぶりは明らかで、実店舗型アパレル企業の不振と連動していると考えていいと思う。

 一方で同じアパレルでもオンライン型の企業は業績を伸ばしている。スタートトゥデイ(ZOZOタウン)、バイマやクルーズのファッションサイトも好調な決算をたたき出している。
 ユーザーとしてはいちいち店舗に足を運ぶ手間なしに、好きなメーカーの好きな商品を手に入れられるオンラインでの売買に魅力を感じているのかもしれない。
 この間読んだ海月姫のマンガにも描かれていたけれど、ハイブランドでユーザーを引きつけておいて、カジュアルダウンさせた服で利ざやを稼ぐというような話がすべてのブランドにおいてではないにせよ事実なのだろう。ファッションビジネス自体が変革の時期にさしかかっているとも言えるかもしれない。ファストファッション化がそのきっかけを作ったとも考えられる。


 安価な製品の大量消費、大手アパレルの類似商品の氾濫。結局似たり寄ったりのデザインの商品ばかりでは、安い方を選ぶのが人情というものだ。

 

 一方ZOZOタウンのようなECサイトでは、顧客はメーカーにこだわらず、好きな価格の商品を買える。しかも新品製品もあれば中古品もある。わざわざショップ巡りをしなくても、自宅でも外出先でも、いつでも好きな時間にショッピングを楽しめる。


 これは品質(デザイン)で商品を売ることから、顧客満足やサービスに重きを置くビジネスがユーザーに支持されているのではないだろうか。そう考えるともはやユーザーの求めているのが新しいファッションや他人との差別化ではなく、成りたい自分になるためのツールとして利用され、そしてそのコストパフォーマンスを見極めやすいファッションサイトが盛んになっているということになるだろう。


 最近ではインダストリー4.0、製造業のサービス化などと言われるが、アパレル業界でもビジネスの再構築が必要とされているのかもしれない。そのためには顧客とのコミュニケーションと、顧客心理の変化を敏感に察知することと、それを元に売れる仕組みを作ることが必要となる。

 

 今後もこの傾向は続くんじゃないかなと、個人的には思っています。投資に生かすならオンラインショッピング関連でしょう。とはいえショッピングサイトもたくさんありますし競争は当然あります、銘柄は絞って投資する必要があるでしょう。